三谷幸喜さんの作品に出てくる小話で解明されていない話があるので奇妙な問題とします。
さあ、あなたも答えを考えてみましょう!
ある日、道を歩いていたら、前から赤い洗面器を頭に乗せて歩いてくる男が近づいてきました。赤い洗面器には、水が入っており、その男は水が落ちないように慎重に歩いているようでした。
気になった私はその男に、思い切って質問しました。「なぜ、あなたは赤い洗面器を頭に乗せて歩いているんですか」
大体このあたりまで話が進行すると、何らかの邪魔が入るなどして最後まで語られることはありません。さあ、この話の答えは何でしょうか。
並行思考などを使って考えてみましょう。
答えらしきものを記載します。
解答:答えはあかせない。答えがないのが答え。
赤い洗面器は、略すとアカセンとも読めます。答えは明かせない、という意味で、明かせん、という理由です。
また、水が落ちない・洗面器が落ち無い話のため、話のオチが無い、という理由から支持されている答えです。
【考察】
また、これは私の解釈ですが、もし現実世界で似たようなことがあれば、男は、自分の未来に関する重要なことを伝えようとしている、タイムトラベルしてきた未来の自分自身なのかもしれません。
というのも、タイムトラベルの論理的な矛盾を解決する考え方の一つに、過去の出来事を大きく変えることはできないというものがあるからです。
例1)タイムトラベルを使って、将来起こる車の事故を伝える場合
たとえば、過去の自分に将来非常に危険な車事故が起こるので回避しろ、ということを伝えてしまうと、自分はその出来事を回避してしまうため、車事故自体が無かったことになります。
車の事故がなかったとすると、未来の自分は過去の自分に車の事故の事実を伝えることができず、矛盾が生じます。
この矛盾を生じさせないための考え方として、伝えようとすると何らかの理由で十分に伝えられない、などが考えれます。
つまり何かの邪魔が入り、十分に伝えられないわけです。
例えば・・・
未来の自分が、何を言っているのかなぜか聞き取りずらい。しゃべり方が変である。「車がヤバイ」ということだけが分かったが、どこでいつどのように注意すればいいかが分からない。
→注意したおかげで、致命的な事故にはならなかったですが、脳に障害が残った。言語の読み書きをうまく操れなくなった。そのせいで、うまく過去の自分に出来事を伝えられなくなった。
とかです。
例2)思考実験 タイムトラベルを使って過去の自分をピストルで撃つ場合
タイムトラベルが可能な前提で、3分前の自分をピストルで撃って倒すことを考えてみましょう。
考え始めて、ピストルの準備をしていたら、いきなり謎の第三の男が目の前に現れて、ピストルで自分を撃とうとしてきます。必死で避けたのと、男は腕にケガをしており、そのおかげで胸に当たることは避けれましたが、腕にピストルの弾が命中してしまいます。
何とかタイムトンネルに入ることができ、3分前の自分に遭遇。ピストルで狙いを定めますが、腕の怪我のせいで、うまく照準を合わせることができません。何とか腕に弾を当てることはできましたが、倒すには至らず、逃げられてしまいました。
上記の例の場合、矛盾は生じませんね。何か、赤い洗面器の男はタイムトラベルしてきた自分自身の姿を想像してしまいそうです。また「赤い洗面器」 赤は「注意」や「危険」、「血」などを連想させる色です。
ん?
あっ・・・!そうか、そういうことだったのか。
今、完全にわかりました。この赤い洗面器の答えが、完璧に分かりました。想像とは全然違いましたが、これが答えでしょう。
この下にその赤い洗面器の真の解答を書きたいと思います。ただ、ちょっとさっきから、玄関のドアをたたく音が聞こえているので、ちょっと玄関を見てきます。あとで戻ったら書きますね。
面白いね、これ。
来客は、まさか。。!?
行ったらあかん!