かなり高齢の老人がいた。
老人は歯がほとんどなく、アゴも弱っていた。
老人は寿司のご飯粒でさえ硬くて食べにくいと感じており、そのせいで大好きだった寿司を一貫も完食することはできなくなってしまっていた。
自分の孫に諦めたように こういった。
「昔、大好きだった アワビの握り寿司をもう一度 たべたいなァ。もうアワビどころか、米粒さえ食べにくいから、無理だけどね」
数日後、孫は 老人にアワビの握り寿司を食べに 近くの寿司屋へ連れて行った。
カウンターの前には、職人が握った、アワビの寿司やマグロの寿司、赤貝の寿司など 歯ごたえのありそうで、昔老人が大好きだった寿司がいくつもだされた。
老人は孫に言われるまま、出されたアワビの寿司やマグロの寿司、赤貝の寿司など すべての寿司を食べきった。
「この味だよ。ありがとう!!!」
老人は孫に感謝した。
なぜ老人は寿司を食べきれた?
手がかり:
老人の目の前に出されたネタは本当に同じ味だった? → はい。ほぼ同じ味でした。
昔老人が食べた寿司と完全に同じ? →いいえ、違います。
さて、わかるでしょうか。
さあ考えてみましょう。
ではそろそろ答えをこの下に答えを記載します。
スクロールに気を付けてね。
答え:
解答:
孫は、事前に職人に頼み、老人が好きだったすべてのネタ、全てのシャリを それぞれネタごとに 一度ミキサーなどで粉々にした。再度 それぞれの寿司の形に整えて 老人に出すようにお願いしたのだった。色、形、味はまったく同じの寿司で、ほぼかまずに飲み込むことができる寿司に老人は大満足した。
いかがでしたか。
コメントがあればどんどんお願いします。
あなたの想像力が豊かになれば幸いです。