・・・ひどく頭が痛くて、すごく眠い。
変な夢を見た。
何度も何度も繰り返す夢だ。
それは朝ベッドで目が覚めるところから始まる夢で、
リビングに向かうと テーブルに空になったビンが3つほど転がっている。
夢を終わらせるには、自宅のベランダから出れば良かった。
ただ不思議なことに、ベランダから出た瞬間また、ベッドで目が覚めることから始まる、ということを繰り返す夢だった。
遠くから何かの音が近づいてくるが、ひどく眠かったのでそのまま眠ろう。
問題:何の音が近づいて来たか。主人公の状況を推察せよ。
手がかり:
主人公は夢から覚めていましたか? →はい。
何かの音というのは、人の声ですか? →いいえ。
主人公は寝不足だった? →はい。
この辺で解ける方は、かなり洞察力が高い方ですね。
ではそろそろヒントを。
ヒント:
ビンには何かが入っていた? →はい。
主人公は2階以上の高い階層のマンションに住んでいましたか? →はい。非常に良い質問です。
主人公は、不眠症でしたか? →はい。良い質問です。
物語の最後で主人公が「眠ろう」と言っていますが、それは本当に睡眠ですか? →いいえ、違います。良い質問です。
どうでしたか、分かりましたか。
それではそろそろ解答を。
この下に解答を記載するので、スクロールに気を付けてくださいね。
答え:
主人公が最後に聞いた音は、救急車のサイレンが近づいてくる音だった。
主人公は、ひどい不眠症に悩まされていた。
あまりに寝れないため、処方されているビン入りの薬を大量に飲んでしまい、浅い睡眠をとることができた。
夢と薬の副作用で、現実と非現実の境目が分かりにくい状態となり、目覚めて夢だと勘違いした主人公はベランダから飛び降りてしまう。
頭を強く打った主人公は瀕死状態の中のもうろうとした意識で、永遠の眠りに入ったのだった。
どうでしたか。
あなたの想像力が豊かになれば幸いです。
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